仕組み預金の注意すべき点

これだけは知っておこう、仕組み預金の注意すべき点

預金には様々な種類がありますが、その中に「仕組み預金」というものがあるのをご存知でしょうか?仕組み預金とは、ネットバンクを中心に展開されている商品で、預金に特別なオプションを付与したものです。普通預金よりも金利は高いですが、満期まで解約できず、通常の預金よりも高リスクとなっています。とは言っても、これを読んだだけではどのようなものかわかりにくいですよね。それでは、どのようなオプションが付与され、どのようなリスクがあるのか具体的に見ていきましょう。

最初に、マルチコーラブル預金と呼ばれるタイプの仕組み預金です。これは、金融機関側が解約する権利を持つというオプションになります。通常の定期預金では、満期になる前の定期預金を、金融機関側が解約してくださいということはできません。それができるのがマルチコーラブル預金で、満期時期を決める権利を金融機関が持つ代わりに、預金者は高い金利を受け取ることができるという仕組みになっています。そのため、満期まで預けていれば元本割れする心配はありません。

しかし、万が一途中で解約したいと思った場合は、大きく元本割れします。そのため、一番注意しなければならないのは、満期までの期間、ずっと預けておけるお金でなければ預けてはならないということです。

さらに、このタイプの預金は、仮に将来的に金利が上昇して、通常の定期預金の金利の方が上回ったとしても、解約ができないため預け続けるしかないというリスクもあります。逆に、金利が下降した場合は、早めに満期を金融機関側が宣言することで、預金が終了する形になります。つまり、金利の変動に合わせて満期を宣言できるので、金融機関側に取っても有利になる仕組みになっているということですね。

次に、元本通貨変動型仕組み預金です。これは、外貨と円を使った仕組み預金で、満期1カ月程度の短期の定期預金となっています。為替レートの変動が一定水準になると、預けている通貨が別の通過に切り替わって償還されるという形になっています。つまり、外貨の為替レートが一定の水準になった場合、満期になったときには預け入れをした円ではなく、外貨になって戻ってくるということです。その際は、為替レートに従って円を外貨に換算した分だけの外貨が戻ってくることになり、利息分は円で戻ってきます。

逆に、為替レートが一定の水準にならなかったら、元本は円で戻されるということです。この場合は、元本に利息分を加えた金額が円で戻ってくることになります。金利はかなり高めに設定されています。

そう聞いたら、為替レートによって預金が外貨で戻ってくるだけで、金利が高いのならかなり有利な預金なのではないかと思いますよね。しかし、実際には為替レートが関わってくることで、単純に金利が高いから有利とはいえない状況なのです。例として、アメリカドルで償還されるとした場合を見てみます。

外貨での償還が実行される為替レートの水準が仮に95円だとしたら、95円を元にアメリカドルに換算されたものが戻ってくるということです。この後さらに円高が進んだとすると、そのときの為替レートに従って換金しますので、戻ってきたアメリカドルを円に戻した場合、元本を割ってしまう可能性もあるのです。そのため、金利が高い利点はありますが、リスクもかなり高いと言えます。そのため、この元本通貨変動型仕組み預金を検討する場合は、元本割れする可能性もあるということです。

どちらにしても、仕組み預金にはかなり大きなリスクが伴うということを十分に知った上で利用を検討しましょう。